ROXY☆LOG

化粧品であるクリームを製造するときにスチームを用いるということは、あまり耳にしたことがないかもしれません。
化粧品関係にお勤めのかたはご存じかもしれませんが、数百年もの長い間、スキンケアにはスチームが有効であるということは案外知られていたことで、いろいろな形で活用されてきました。
スチームクリームでは、原料を混ぜて乳液状にするときに、高温のスチームを使用しています。
これも口で言うのは簡単なことですが、実際には熟練の技を必要とするくらい大変な作業なのです。
それを日本国内でやっているわけです。
何故、スチームを使用するのか・・・をお話いたしましょう。
クリームはお肌に塗りやすいように乳化されていますが、乳化のためにはワックスその他さまざまな原料をたくさん使用しますから、成分が固く結合してしまって、お肌になじみにくくなってしまう場合が、多々あります。
そういたしますと、クリームがお肌に浸透しにくくなってしまうのです。
それでは、使い心地も悪いですし、お肌に浸透しないと保湿もきちんとされませんから、ここでスチームを使うことにしたわけですね。
高温のスチームを用いますと、原料が素早く溶け合って、通常のクリーム製造方法よりももっと短い時間で乳化させることが出来るのです。
すると成分が緩やかに結合することになります。
そのため、お肌に塗った瞬間に、素材同士がありのままの姿を取り戻して、潤いが必要なお肌の奥まで浸透してゆくというシステムになっているのがスチームクリームなのです。

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